岩田:本日は三宅法律事務所に興味を持つ方々に向けて、我々から見た三宅法律事務所についてお話ししていこうと思います。
私は72期の岩田と申します。金融法務、情報法制、訴訟・紛争処理を柱としつつ、他にも様々な分野の弁護士業務を行っています。
出沼:73期の出沼と申します。金融法務を柱としつつ、様々な業務分野を担当しています。
森村:73期の森村と申します。労働法務や保険法務を中心に様々な業務を担当しています。また、現在は週2回、京都に本社を置くメーカーに法務顧問として出向しています。
水関:75期の水関と申します。保険法務や訴訟・紛争処理を中心に様々な業務分野を担当しています。
天野:76期の天野と申します。先生方の指導の下様々な業務分野を担当していますが、金融機関からの相談案件、意見書作成、事業譲渡に関する法務支援などが多いです。
三井:76期の三井と申します。入所してまだ日が浅いということもあり、様々な業務分野に携わらせていただいております。
渡辺:76期の渡辺と申します。保険法務や訴訟・紛争処理を中心に様々な業務分野に携わらせていただいております。
岩田:さて、早速ですが、先生方が三宅法律事務所への入所を決めたきっかけは何でしょうか。
三井:サマー・クラークで事務所を訪れた際、先生方同士がにこやかにお話しされている様子を拝見し、居心地の良さを感じました。また、幅広い業務に1年目から主体的に取り組めるという点も、非常に魅力的でした。
出沼:事務所訪問した際、アソシエイト弁護士が、パートナー弁護士に対して自由に発言できるなど、風通しの良い雰囲気を感じ、その点に惹かれました。
岩田:実際に入所してみていかがですか。
三井:当初の印象どおり、常に温かく風通しよく、それでいてほどよい緊張感に包まれた良い事務所だと感じています。業務としても、当事務所の強みとしている金融法務のみならず、相続事案や交通事故まで、本当に様々な分野の業務に取り組ませていただいておりますし、依頼者対応も基本的には自分が担当しています。
出沼:正直、ここまで風通しがよいとは想像していなかったので、初めは驚きました。先生方の人柄や業務に対する姿勢は、第一印象のとおりで、迎えていただけてよかったと感じる瞬間が多いです。
岩田:三宅法律事務所には新人研修もありますが、新人研修ではどのようなことを学びましたか。
渡辺:新人研修では、当事務所で取り扱いのある業務分野についての基本知識や、リサーチ方法や検討の仕方などについて学びます。これを足掛かりにしながら、パートナー弁護士とともに業務に取り組みます。新人弁護士といっても、1人の弁護士として、主体的に案件に取り組むことが求められます。もし、分からないことがあれば、パートナー弁護士や期の近い先輩弁護士からアドバイスをもらうこともでき、日々の業務に取り組む中で、弁護士に必要な知識・技術を身に付けます。
三井:当事務所では、大学の授業や修習のような新人研修を行うのではなく、オン・ザ・ジョブスタイルで業務に携わっていきます。私は、入所の数日後には内容証明郵便の起案を、1週間後には契約書レビューを行いました。基本的に、まずは一番下のアソシエイト弁護士が検討するというのが当事務所のスタイルです。それまでの学生生活や修習で学んだことを手掛かりにしつつ、自ら検討・調査し、先輩の先生方と議論しながら主体的に案件に関与しています。
岩田:三宅法律事務所では、通常2~3名のチームを組んで案件を進めていくことになります。パートナー弁護士と2名で案件を進めていくこともあれば、比較的期の近い先輩のアソシエイト弁護士が間に入ることもあります。案件をともにするパートナー弁護士が固定されているわけではなく、案件によって色々なパートナー弁護士と案件を進めていくことになります。それぞれのパートナー弁護士が得意とする分野は異なりますが、各分野の最前線にいる弁護士とともに案件を進めていくことになりますので、多くのことを学べます。
天野:そうですね。私も、東京事務所のパートナー弁護士のほぼ全員と一緒に案件を担当させていただきました。依頼者とのコミュニケーションの取り方、書面における細かな言葉の使い方など、各パートナーでそのスタンスが異なります。たくさんのパートナー弁護士と仕事をともにする中で、そのスタンスの違いを学びながら、膨大な知識と多角的な視点を養うことができ、弁護士として大きく成長できたと感じられました。このような経験を積むことができるのも、当事務所の良いところだと思います。
岩田:三宅法律事務所では、大企業を依頼者とする案件も多く、中には多数の社内弁護士を擁する依頼者も多くいらっしゃいますので、求められる仕事の質も高くなります。
そのような中でも、私は、パートナー弁護士から割り当てられた案件は自分の案件であるという意識をもって仕事を進めており、案件の方針も会議の進行もできる限り私の方で主導することを心掛けています。パートナー弁護士の的確なアドバイスに助けられることもまだまだ多いですが、自分で案件を進めるという心意気が重要であると考えています。
出沼:私も、新人の頃から、パートナー弁護士に相談する際は、ありうる選択肢から最善と思うものを考えた上で相談するようにしてきました。依頼者から見れば、新人でもベテランでも同じ弁護士ですし、依頼者にとって、企業の経営判断や個人の人生に関わる重大局面であることも多いので、責任感は弁護士に欠かせない要素だと思います。三宅法律事務所は、風通しが非常によいので、相談や議論をしやすい点が魅力の一つだと思います。
また、依頼者の規模や案件の種類が比較的幅広い点も魅力の一つであるように思います。どのような相談や案件でも手を抜かずに誠実に取り組むこと、依頼者側の透明性をできる限り確保することを心掛けています。
天野:他方で、依頼者の中には、インハウス・ロイヤーがいなかったり、独立した法務部がない企業もあります。そのような場合には、案件の見通しを丁寧に伝えることを心掛け、依頼者と欠かさずコミュニケーションを交わして信頼関係を構築し、依頼者が安心感を持てるように事件に取り組んでいます。
水関:先ほど、出沼先生が、相談や議論をしやすいという点を挙げておられましたが、実際、執務室内では相談や議論が頻繁に行われていて、それが日常の風景になっています。多くの弁護士の意見や考えを聞けるのは、大変参考になりますし、勉強にもなります。あと、三宅法律事務所では、東京事務所・大阪事務所を問わず、各専門分野に精通した弁護士に相談等をできる環境・風土があるので、その点も強みだと思います。
岩田:業務の進め方に関連して、当事務所ではコロナ禍以前からリモートワークも導入しています。特に小さな子供のいる弁護士は適宜リモートワークを活用されていますね。
岩田:三宅法律事務所では、若手弁護士であっても主体的に案件を進めることが求められますので、自分で調査・検討した意見をパートナーや先輩アソシエイト弁護士に伝えることが重要になります。パートナーも先輩アソシエイト弁護士も我々若手弁護士を一人のプロフェッショナルとして扱ってくれますので、自分の意見が言えない・言いづらいといった心配は全くもって不要です。
渡辺:私は、現時点で当事務所の最若手ですが、事件の処理方針を巡って打合せや意見交換をさせていただくとき、パートナーや先輩のアソシエイト弁護士は、新人の私の意見にもしっかりと耳を傾けてくれますし、意見を採用してくださることもよくあります。所内で自分の意見が言いづらいという感覚はありません。
水関:そうですね。当事務所に入所して間もない頃に、何人かのパートナー弁護士から、異なる意見があるときはむしろ積極的に言って欲しいと話していただいたこともあります。あと、三宅法律事務所の事務員さんは優秀な方が多いと思います。私自身、さまざまな面で助けられていますし、特に新人のうちは、手続き面などで教えてもらうことも多いのではないでしょうか。
天野:三宅法律事務所では極めて多岐にわたる分野の業務を扱います。例えば、現在担当している案件の1つに、地学・物理学の知識が必要な訴訟案件があります。主張書面をドラフトするにあたり専門的な知識を理解する必要があり、学術書を読みこんだり、一件記録の細かいところまで目を通したうえで、相手の主張書面を検討していきました。当初、専門的な知識や細かい用語、メカニズムに踊らされてしまい、それらをどのように要件事実に落とし込むかという点ばかり意識が向いてしまいましたが、パートナーの先生からは、「専門的な知識はたしかに大事だけれども、それより大事なのは、裁判所に事実を正確に伝えることである」とご指摘をいただきました。専門的な知識に対する理解は当然必要ではあるものの、もっと大事なのは「事案を正確に言語化し、裁判所に生の事実を伝えること」でした。訴訟の奥深さと難解さを同時に痛感するような出来事で、案件を通して大きな成長を感じられています。皆さんはいかがでしょうか。
出沼:私は、新しい商品設計に関する案件に取り組んだことがあります。会社がやりたいことについて、どのようなリスクがあるのか、そのリスクを回避・低減するためにどのような手段が考えられるのか、担当者と長期間にわたりコミュニケーションをとりながら進めていく必要があるため、担当者との信頼関係が重要だと感じます。最終的に自分の携わった商品が、会社のパンフレットで紹介されているのを見たときは、大きなやりがいを感じました。
岩田:女性弁護士の執務環境はいかがでしょうか。
出沼:私が入所した当時、女性弁護士が1名所属しており、入所前からその弁護士に相談できたため、不安はありませんでした。パートナー弁護士も気にかけてくださいますし、私自身も、後輩の女性弁護士や女性の事務員さんが気持ちよく働けるよう、三井先生や大阪事務所の女性弁護士の先生方の力も借りながら、心配りを欠かさずに尽力していきたいと思っています。
水関:大阪事務所には現時点で女性弁護士が5名在籍しています。女性ならではの不安や悩みはどうしてもあると思うので、そういったことを気軽に相談できる先輩方が身近にいらっしゃるのは安心できます。また、たまに女性弁護士のランチ会が開催されるのですが、毎回和気あいあいとした雰囲気で楽しい時間を過ごさせていただいています。
三井:女性弁護士の先輩方がいらっしゃるのはとても心強いです。また、当事務所は、働く時間や場所をある程度自由に決められるという強みがあります。例えば、事務所での業務がなければ、リモートワークに切り替えて、自宅のパソコンからウェブ会議に参加することもできます。そのため、プライベートも充実している先生方が多いように思います。
出沼:近時、子どもが生まれた男性アソシエイト弁護士も、業務量をセーブしたりリモートワークを活用したりして、子育ての時間を確保されています。
岩田:三宅法律事務所では、出向の機会も豊富にあり、希望により留学することもできます。ただし、出向・留学しなければならないといった雰囲気はなく、各弁護士が自らキャリアを創造していくことになります。
例えば私は、金融法務に興味関心を有し、様々な案件を進めさせていただいていたことが功を奏し、金融機関への出向の機会に恵まれました。実際に金融機関の内部で案件を進めることにより依頼者のニーズがどこにあるのか、依頼者がどのような弁護士を好むのか等を感じられ、出向で得られた経験を現在の弁護士業務にも活かしています。また、出向後からは主に情報法制の案件に携わることが多くなり、その中で国外の情報保護法の情報提供を行うことが多くあったことから、情報法やAI法の分野を国外で学び、知識・経験やネットワークを持ち帰りたいと考えており、留学準備を進めています。三宅法律事務所では、国内外での研修や留学を支援してもらえるだけでなく、アソシエイト弁護士が各々の関心分野を開拓できるよう背中を押してくださるので、非常にありがたく感じています。
出沼:私は、現在、金融法務・個人情報保護法関連の問題を中心に行っています。特に、個人情報保護法関連では、何度かセミナーを行う機会を設けさせていただき、自らの勉強になるとともに、人前でわかりやすく説明する経験を積むことができました。また、パートナーに労働案件に携わりたいと相談したところ、すぐに労働案件にお誘いいただいたほか、労働法と個人情報保護法が交錯する場面についてセミナーを行おうとお誘いいただきました。三宅法律事務所では、アソシエイト弁護士が各々の関心分野を開拓できるよう背中を押してくださるので、非常にありがたく感じています。
天野:現在は、金融機関からの相談、意見書作成を中心に、事業譲渡に関するサポート、労働争訟、建築関係訴訟、契約書のチェックなど、幅広い分野の案件を担当しております。将来的には自身の軸となる専門分野を定めていくことになると思いますが、今は様々な案件・分野に関与していくなかで研鑽を積む機会ですので、積極的に幅広い分野の案件を担当するように心掛けています。専門性を身に付けた後においても、新人時代の経験で培ったノウハウを生かして、弁護士として独自の強みをもって依頼者にサービスを提供できるようになれたらと考えています。
森村:私は、現在週2回、京都のメーカーに法務顧問として出向しています。法務部の方と共に、社内で生じた労働問題や取引先との契約交渉、組織再編のスキーム検討等、様々な法律問題に取り組んでいます。その会社が属する業界の知識や社内の意思決定過程等、法律事務所で仕事をしているだけでは分からない多くのことを学べていると感じています。出向期間が終われば、学んだ知識や経験を事務所での業務に活かしたいと考えています。
三井:当事務所で取り扱う業務の多様性や幅広さに面白さを感じていますが、どのような案件においても、弁護士として依頼者のニーズに寄り添うことが肝要だと思っています。そのため、一度は企業等へ出向に行き、依頼者から見た弁護士像というものを勉強してみたいと思っています。
岩田:さて、先生方は、三宅法律事務所にどのような弁護士に入所してほしいと考えていますか。
私としては、何事にも主体的に取り組み、一つ一つの仕事を丁寧に検討してくれる弁護士と仕事をしたいと考えています。
出沼:三宅法律事務所のアソシエイト弁護士は、業務はもちろん、サマー・クラークに関する話合いなど業務外のことにも積極的に取り組んでくださる先生方ばかりなので、仲が良く活気がありますよね。先生方のように、何事も積極的に取り組んでくださる弁護士が加わってくだされば嬉しいです。
森村:各案件は、アソシエイト弁護士が主体となって進めるため、最初から最後まで責任感をもって仕事に取り組める方と仕事をしたいと考えています。
天野:当事務所では、アソシエイト弁護士が依頼者との窓口となり、依頼者と頻繁にコミュニケーションを図りながら案件を進めることになります。そのため、依頼者とはもちろん、一緒に案件を担当する弁護士との間で円滑なコミュニケーションを交わし、多くの人との間で信頼関係を構築できる方方と仕事をしたいと考えています。
以上