若手・女性弁護士による経験談 (1)


神部 美香(大阪事務所)

 大阪事務所に勤務しはじめて、はや9ヶ月が経過しようとしています。
 これまで社会人としての経験もなく、ロースクール卒業後、生まれ育った関西の地で、今年の1月に弁護士として社会人の第一歩を踏み出しました。
 司法試験を受け、1年の修習を経て、やっと手にした弁護士資格ですが、実際に仕事をしてみると、机上の勉強と実務は全然違うということ、実務では経験が非常に重視されているということ、そして、書籍は実務を教えてはくれず、自ら経験を積むしかないということを痛感する日々です。
 当事務所の依頼者は、もちろん個人のお客様もいらっしゃいますが、企業が多く、またその業種も非常に多岐にわたります。勤続十数年の担当者ともなると、その道のスペシャリストであって、商品やその業界に関する知識の豊富さに圧倒されることもあります。しかしながら、様々な業種の企業を顧客にもち、幅広い事件を扱えるこの環境は、新人が弁護士としての経験を積むために非常に魅力的な環境であるといえます。
 これに加えて、事務所からも、新人育成という観点からの配慮が多分になされています。入所後に行われる新人研修は、同期からも羨ましがられますし、OJT(On-the-Job Training)の面でも、新人も一定の範囲で事件を任せてもらえ、基本的なことから順次身につけられるよう、事件配点にも配慮がなされています。
 さらには、非常に根本的なことではありますが、当事務所には魅力的な弁護士が集まっていて、いつかは自分もこんなふうになりたいと、パートナーをはじめ、先輩弁護士から刺激を受ける毎日です。それでいて、先輩弁護士の新人に対する対応は、もちろん仕事上は厳しいこともありますが、オフの時には純粋に楽しめてしまうほど親しみがあり、私はそれが当事務所の一番の魅力だと思っています。
 ここまで読んでお察しいただけたかどうかは分かりませんが、私は今の仕事にとても満足していて、緊張感はあるものの、明日はどんな新しい発見ができ、経験ができるのかと、毎日事務所に来ることが楽しくもあるのです。今は未熟ですが、たくさんの経験を積んで、いつかは企業をはじめ、多くの人に必要とされる弁護士に成長したいと思っています。

(2010年10月掲載)6年後の経験談はこちら